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『紐育時報』09年5月6日
欧州議会は、5月5日、商業的に捕獲された海豹の毛皮その他の製品の輸入及び販売を禁止する議決をした。
カナダでは、東部及び北極水域の氷上において、年間数十万頭の竪琴海豹の商業的・伝統的方法による捕獲が許可されている。
この禁止は、数週間以内に発効する。カナダ政府は、即座にこの議決を批判した。この議決が、猟についての人道性と持続可能性による指針を設けているカナダを除外していないことについてである。
カナダの国際貿易大臣Stockholm Day1氏は、もし欧州連合がカナダを除外しないなら、世界貿易機構において禁止について提訴するという。
この禁止は、欧州連合の27の加盟国にて起用される。票決は、賛成550、反対49、棄権41であった。
『紐育時報』(Agence France Presse)09年4月7日
オバマ政権は月曜日、極地の保護の強化を呼びかけた。南極への観光の制限を義務化し、南極・北極での研究を強化する内容である。クリントン国務長官は、南極条約締約国の会議を開催した際、最近の南極の氷山の崩壊は、極地が人間の活動により深刻な驚異を受けていることを示していると語った。氏はまた南極大陸の軍事利用も禁じている南極条約は、そのような条約がない北極についての協力協調においても模範となりうると語った。
『紐育時報』(Agence France Presse)09年4月7日
欧州連合諸国は、月曜日、大西洋と地中海で黒鮪を回復させるための新たな規制を採用した。これにより、両海域も国際標準に足並みを揃えることになる。
この規制より、2011年までに割当量を大幅に削減し、漁期を四ヶ月短縮する。漁期は、四月15日に始まる。
『紐育時報』09年4月2日
最高裁は4月2日、環境保護局が費用効果計算を認める決定をした。年間数十億の水生生物が殺されることを防ぐ変更を行うことを発電所に要求するかを決定する際においてである。
この決定は、全国の発電能力の半分以上に当たる550以上の発電所に影響する。
発電所は、毎日、近隣の川から、年間7500億リットルの水を冷却のために採取し、その過程で多数の魚・貝・その他の水生生物を殺している。
環境保護局は、発電所の冷却機構を変更する費用と、それら生物の米弗で表される価値とを衡量した。
影響を受ける魚介類のうち、商業的・行楽的に収穫される1.8%だけを考慮し、保護局は、問題となっている生物の価値は8300万弗とした。
発電所の冷却機構を閉鎖循環型にするのには、年間35億弗かかると保護局は言う。そして、代わりに、より少数の生物しか救わないより安い変更を命じた。
この事件において問題となったのは、浄水の取り込みに際しては、「環境負荷を最少にする利用出来る限り良い技術を反映しなければならない。」とする浄水法について、議会は費用利益的な解釈を許容しているかどうかであるる。
紐育にある米国第二巡回区高裁は、保護局による解釈は法によって許されていると決定した。
Antonin Scalia判事は自ら判決を書いた。John G. Roberts Jr.裁判長とAnthony M. Kennedy判事、Clarence Tjomas判事、Samuel A. Alito Jr.判事は、保護局の解釈は、「制定法のもっともな解釈であり、尊重するに値する。」と述べた。Scalia判事は、「最善の技術」とは、「いくつかの善について最大のものを生み出すもの」も意味しうるが、また「いくつかの善を最も効率的に生み出すもの」も意味し得ると書いた。同様に、「環境負荷を最少にする」とは、彼によれば程度を認めるものであり、必ずしも「可能な限り最大の削減」を意味するものではないと書いた。
Scalia判事は更に、この事件を持ち込んだ環境団体もある種の費用利益分析を認めているとして、数十億弗の金が「一匹の魚・一個のプランクトン」を救うために使われる必要はないと記されている環境団体の短信を引用した。「これは根本原則を譲歩している。そして、利益が大きく不釣り合いと言うよりも、極小である状況において、その使用を制限する法文上の制限は存在していない。」とScalia判事は書いた。
Stephen G. Breyer判事は、自分一人の意見を記したが、多数派にほぼ同意する。氏は、浄水法の制定過程は、費用利益分析を制限しているものの、禁止する趣旨ではないことを示しているという。
John Paul Stevens判事、Ruth Bader Ginsburg判事、David H. Souter判事は反対意見に回った。費用利益分析は、法によって禁止されており、実際において有害であるという。
「規制のための財政費用は、環境利益と比して、しばしば明確で、定量化しやすい。」「そして費用利益分析は、常にではないにせよ、しばしば、環境保護を最大化しないという結果をもたらす。」
環境保護団体Riverkeeperの代表Alex Matthiessen氏は、この事件「Entergy Corporation v. Riverkeeper, No.07-588」の決定は、費用利益分析を許容するものの、要求するものではないという。
『BBC』2009年5月12日18:29(Web)
標高5300メートルにあるボリビアのChacaltaya氷河がほぼ消滅した。
ボリビアの高原に住む住民の多くと二つの都市、ラパスとエルアルトでは、乾期には水を氷河の融解水に頼っている。